
いや…ちょっと期待していたぶん、ガッカリしてしまいました。素材は決して悪くないんですよ。むしろ8KVRというハード面の完成度は本当に素晴らしいんですけど、観終わってから30分くらい「なんで心が動かないんだろう」と不思議でした。後輩NTRって本来僕の好みのカテゴリなんです。身近な存在だからこそ生まれる背徳感、日常が壊れていく感覚、そういった要素が全部揃っているはずなのに…という感じです。
NTRの本質って心理描写だと思うんですけど、この作品はそこが本当に浅いんです。後輩がどんな動機で寝取り相手へと変わっていくのか、主人公がどういう心理で後輩を受け入れてしまうのか、その過程がほぼ省かれているんですよね。シーンとしては流れていくんですけど、心の移行がない。冒頭のセリフ「ダメって言ってくれないと…本当にキスしちゃいますよ」に至るまでの葛藤や迷い、説得力のある段階的な堕ちの過程が完全になくなっているんです。いきなり状況が進むから、観ていて「え、こんなことになってるの?」という唐突さを感じてしまいました。後輩という踏み越えてはいけない一線があるのに、その瞬間の「えぐさ」がないんですよ。(なんで観てるんだろう)二回目でもう一度確認しようと巻き戻しましたけど、やっぱり説得力がない。三回目を再生しようとしたんですけど、結局そこで止まりました。期待が高かったからこその落差が大きいんです。
映像のクオリティという点では、本当に素晴らしいんですよ。8KVRだからこそ細部まで精細で、VR特有の没入感が強い。カメラワークも工夫されていて、寝取られる瞬間のアングルは「見てはいけないものを見ている」という緊張感をうまく演出しています。ライティングも背徳的な雰囲気を作ろうという意図が感じられます。でもですね、そのハード面の完成度の高さが、逆にストーリーの薄さを浮き立たせてしまっているんです。映像が綺麗だから「もっと心理描写を丁寧に」という期待値が上がってしまう。編集のテンポは悪くないんですが、その分じわじわ堕ちていく感覚というより、スピード感重視で進んでいく印象です。NTR作品って映像の綺麗さと心理の深さのバランスが本当に大事なのに、この作品は映像に比重が寄ってしまっている。そこが一番のモヤモヤです。
柏木こなつさんの演技は技術的には悪くないんですよ。表情の作り方も丁寧だし、VRだからこそ顔のクローズアップで感情の変化を観られるんですけど…その演技がドラマとして活かされていないというか。罪悪感を感じながらも快楽に負ける、そういった複雑な表情の揺らぎを観たいのに、演技の方向性が「気持ちよさ」に寄ってしまっているんです。後輩役の男優さんは支配的な雰囲気をうまく出しているんですけど、彼女の帰省中という背景があるのに、その背景を生かした「嫌らしさ」の表現が足りない。もっと後輩のあさましさ、隙をついた感じを出してほしかったですよ。声のトーンについても、罪悪感からくる震えみたいなリアルさがないんです。
シチュエーション自体は本当に好みなんです。彼女の帰省中に後輩と二人きりって、すごく好きな設定ですよ。ただ、そのシチュエーションが十分に活用されていないんです。なぜ後輩はこんなことをしようと思ったのか、動機づけが弱い。なぜ主人公は後輩をそこまで信頼していたのか、過去の積み重ねが感じられない。日常パートがないから、彼女との関係と後輩との関係の対比がないんですよね。突然に「ダメって言ってくれないと…」という状況に放り込まれるから、観ている側も「え、どうしてこうなった?」という違和感を感じてしまう。電話をかけてくる彼女の存在を大切にしながら、その背中合わせで後輩との関係が深まっていく…そういった緊張感のある構成にしてほしかったですよ。伏線の張り方も、観終わった後に「あ、あの時のシーンが…」という感動がないんです。
フルで観ると見えてくることはあるんです。でも正直に言うと、77分通して観ても、サンプルで感じたこと以上の衝撃がないんですよ。むしろサンプルで出ているなら、フル購入してまで観る必要があるのかと思ってしまうくらい。後半で心理的な深掘りがあるのかなと期待して観たんですけど、後半も淡々と進むんです。中出しのシーン自体は映像として綺麗に撮れているんですが、それだけじゃNTRではないんですよ。僕が求めているのはそこじゃない。心が壊れるほどの心理描写があって初めてNTRなんです。(本当はもう一周したかったのに、その気力が…)この作品にはそれが足りません。
同じ後輩NTRなら、もっと心理描写が丁寧な作品がたくさんあります。例えば同メーカーの過去作なら、背景の構築や動機づけがもっと丁寧だし、他メーカーでも後輩という立場だからこそ生まれる「逃げられなさ」を上手に表現している作品があります。VRの映像クオリティは高いんですが、ストーリー構成というNTRの本質では一歩劣ってしまっているというのが正直なところです。
価格も現在980円という設定ですが、同じくらいの予算でもっと心が壊れる作品があるんですよ。正直に言うと、このVRクオリティと映像美を活かしたドラマティックなNTR作品を期待していただけに、現実とのギャップが大きくて、かなり辛口になってしまいました。
ただし「見送り推奨」とまでは言いません。理由は映像クオリティ自体に価値があるからです。この作品は、ストーリーの深さよりも映像の没入感を重視したい人には良いと思うんです。あるいは、後輩という身近な存在とのシチュエーション自体に興奮する人にとっては、そこまで悪くない選択肢だと思います。VR専用作品としての映像へのこだわりは確実にあります。
ただし、僕のようにNTRの心理描写を最重視する人、じわじわ堕ちていく過程で心が壊れるのを期待する人にとっては、期待値を大きく下回る作品になってしまいます。同じ予算なら、もっと脚本に力を入れた後輩NTR作品を選んだ方が後悔しないと思いますよ。素材の潜在力は感じるので、今後もっとストーリーに力を入れた作品が出てくれることを願っています。今回は期待値が高かったからこその厳しい評価になってしまいました。申し訳ないです。(でも次の新作も気になってるんですよね…)
サンプル画像












出演: 柏木こなつ
メーカー: CRYSTAL VR
ジャンル:
ハイクオリティVR 8KVR 単体作品 VR専用 中出し バック 指マン フェラ








